
About
WOOTの想い
理想的な家具というのは、丈夫なのはもちろん、
いつまでも愛着を持って使用し続けられるもの
だと思います。
そう考えると、家具の方が人間よりも
遥かに長生きをします。
目指しているのは、持ち主の次の世代までも
使い継がれていくような、
「生き続ける家具」づくりです。
家具は、人の手や生活があって味が生まれるものです。
だから私は手仕事によって生み出された家具に
魅力を感じ、
価値を感じています。
手鉋や小刀によって削り出される曲線は、
機械では
表現できない揺らぎを生み、
直感的な心地良さに
訴えかけます。
そして、人々の生活の中で更に魅力を増していきます。
無垢の木は使い込む程に色艶が出て
触り心地も
良くなります。
ただの道具としてではなく、普遍的な価値があり、
人生を豊かにしてくれる存在。
そんな家具を生み出したい。
WOOTでは、地産素材を使い、
ひとりの職人が
ひとつの家具のすべての工程を
責任をもって
作り上げています。
あなたと人生を共にする
たったひとつの家具をつくります。

WOOTの手仕事

無垢の木をひとつひとつ削り出す
WOOTでは、古くからの技法であるホゾ組によって木と木を組み上げています。木の持つ柔軟性、強度を最大限活かす伝統的な木組み手法です。
木は一つとして同じものがありません。部材の一つ一つに個性があります。それぞれの木目の流れをよく観察して適材適所に活用することがとても大切です。その為、手仕事での家具作りにこだわっています。それは人の手だからこそ出来ることだと思っているからです。
無垢の木をひとつひとつ削り出す、人の手による家具づくり。
同じ工程を繰り返す中でより完璧でありたい。その中から生まれる機械では出てこない少しの癖、少しの揺らぎ。
そんな心地の良い揺らぎをもった家具を作り出したい。そこにこそ私の手で家具を生み出す意味があると思っています。

木は生きていました。その証として節穴や虫食いや
割れがあったり、伸縮、反りが起こります。
家具を作るということは形を形成するということだけではなく、木と向き合い、それらを丁寧に読み取る作業から始まっています。
木が活かされた家具づくりは、長く使い続けられる美しさに繋がると考えています。
大きな木を切り出すなどの工程は機械を用いますが、
家具作りのそのほとんどを手仕事で行っています。
座面を編み込む時。
小刀で背もたれのシェイプを削り出す時。
この瞬間にまさに家具に命が宿っていくように感じ
ています。
大量生産では出せない僅かな個体差が生まれ、世界
にたった一つのあなただけの家具になります。


土地に根付いた、由来のある素材
地域の風土からもたらされる素材と素直に向き合い
製作に励む。
これらの距離感が近いほどその土地の特色が反映された
魅力が浮かび上がると考えます。
私が求める木材は、豊富に採れながら良質であるということです。これらが満たされていることが、風土と製作を繋ぐ持続可能性への負荷が少なく最良の素材だと考えています。
WOOTは秋田に工房をかまえて家具作りをしています。だからという理由で頑なにこの土地の素材に執着しているわけではありませんが、
この場所で生まれる家具たちです。
折角ならば土地に根付いた、由来のある素材で命を吹き込んであげたいと考えてます。

木材は製材所から購入しています。特にお世話になっているのが日諸木材と藤島木材。
どちらも秋田の製材所で木材の知識経験が豊富で
とても頼りになる存在です。
秋田で採れる樹種(広葉樹)は鬼胡桃・栗・楓・欅・ブナなどですが、WOOTでは秋田県奥羽山脈付近で伐採された鬼胡桃材を使用しています。
これは私の好みというところが大きいのですが、木目や質感、特に褐色がかった色見にとても惹かれてます。強度も必要十分で比較的軽い材になるので、
家具としても使いやすいものになるでしょう。
椅子の仕上げにはオリジナル蜜蝋ワックスを使用しています。
蜜蝋とえごま油を混ぜて作る自然素材の塗料です。
工房の近隣地域から素材を集めたもので、
蜜蝋は能代市の養蜂場から。えごま油は上小阿仁村で栽培されたえごまから搾油されたもので、賞味期限が切れて食用として使えなくなったものを有効活用しています。

蜜蝋(能代市)
藤島木材(北秋田市)
日諸木材(三種町)
えごま油(上小阿仁村)
(五城目町)

Profile

倍賞 迪人
Michito Baisho
1989年秋田県生まれ。東北芸術工科大学卒業。
山形の家具職人、東京の家具工房、秋田の家具店で経験を積み
2019年 WOOT家具設立。
2021年 能代から五城目へ工房移転。
1989年秋田県生まれ。東北芸術工科大学卒業。
山形の家具職人、東京の家具工房、
秋田の家具店で経験を積み
2019年 WOOT家具設立。
2021年 能代から五城目へ工房移転。